パムちゃん

今回は別記事で初心者向けにおすすめした「ミライドンデッキ」についてお話しします

※中級者/上級者には、今更+当たり前の話なので、読む価値はありません。

あらためて、デッキリストを紹介した上で、回し方について解説していきます

後攻を取る

ポケモンカードはよく「先攻ゲー」、と言われる通り、基本先攻が有利なゲームです。先攻のほうが早く進化出来る分、協力なワザを早く打てるため、後攻でまだ進化していないポケモンは先に狩られやすいためです。なので、先攻/後攻じゃんけんで勝った方は、先攻を取るのがポケカの常です。ただ、この法則は、あくまで進化ポケモンで戦う事を前提にした考え方です。

今回のこの「ミライドンデッキ」は、非進化の種ポケモンがアタッカーのデッキで、先攻取らずに、後攻を取るデッキになります。自分がじゃんけんで勝てば、先攻取れば良いですし、じゃんけんに負けても8割型、相手は先攻を取るはずなので、高確率で後攻スタートを実現出来ます

後攻1ターン目、「ライトニングロンド」の実現に全力を注ぐ

後攻を取る理由は、ライコウVの「ライトニングロンド」で、後攻1ターン目からワザを打つためです。

後攻1ターン目から、種ポケモンであるライコウVで、速攻を仕掛ける事で、相手の場が整う前に勝ち切るというシンプルなコンセプトです。

後攻1ターン目は、先攻と違いサポートも使える分、手札の事故率も低く、ワザの「ライトニングロンド」も、おたがいのベンチポケモンの数で火力が上がるため、先攻側が先にベンチにポケモンをたくさん並ぶ事も必ずしもマイナス要素とは限りません。相手がベンチを埋めた状態(5体)であれば、こちらもベンチフル展開すれば、「ライトニングロンド」でMAX220ダメージ与えれるため、相手がポケモンVやexをバトル場に出していれば、1ターン目から狩る事も可能です。

後攻1ターン目、「ライトニングロンド」を実現するためにすべき事

コンセプトは理解されたと思うので、ここから具体的にどうしたら後攻1ターン目「ライトニングロンド」を実現出来るか、いくつかポイントがあるのでそれをお伝えします。

最初にライコウVをバトル場におかない

これ意外と初心者がやっちゃうミスなんですが、最初の手札にライコウがあってもバトル場に置くのはやめましょう

特性の「しゅんそく」使えるからと、バトル場に置きがちですが、これをしちゃうと、後攻1ターン目ライトニングロンドのハードルが一気に上がります。後攻1ターン目ライトニングロンドに必要な要件を整理しましょう。

後攻1ターン目、ライトニングロンド成功要件
  • ライコウVにエネ1枚手張り
  • ベンチにいるライコウVにエレキジェネレータで、エネ1枚以上つける
  • ライコウVをベンチからバトル場へ出す

エレキジェネレータにより、最低1つエネ加速を達成する事が必要ですが、このエレキジェネレータは、“ベンチ”のかみなりポケモンにエネ加速可能、という機能となっています。

よって、ライコウVにエネ加速したければ、最初ライコウVは必ずベンチに置きましょう。バトル場に出してはいけません。

最初バトル場には、 「ミュウex」 or 「ゼラオラ」 を置くのがベター

じゃあ最初の手札で、どのポケモンをバトル場へおくべきか、ですが、優先度的には、下記順です。

「ミュウex」 > 「ゼラオラ」 > 「ライコウV以外(主にミライドン)」 といった感じです。

「ミュウex」、「ゼラオラ」は逃げエネ0が最大の特徴です。

このポケモン達がバトル場でスタート出来れば、エネ2枚つけたベンチのライコウVと入替るハードルが無くなります。また、ミュウexは特性:リスタートで、手札補充も出来るので、最初の手札にミュウexがあれば、バトル場にはミュウexを置きましょう(ワザのゲノムハックも、相手によっては嫌がるケースがあるので効果的です)

逆にこの「ミュウex」 or 「ゼラオラ」でスタート出来ない場合、どういうリスクがあるかというと、ベンチのライコウVにエネ手張り+エレキジェネレータで何とか2枚エネつけれたとしても、ライコウVをバトル場に出す事が出来ない、というリスクです。入れ替え用のカード(「あなぬけのヒモ」や「ポケモンいれかえ」)が手元にあれば事なきを得ますが、そう上手い事、カードを引ける保証もありませんので。

ミライドンの「タンデムユニット」で、召喚すべき優先度は、「ライコウV」、「メリープ」

手札に「ライコウV」、「メリープ」がいなければ、「タンデムユニット」で優先的に召喚します。「ライコウV」「メリープ」が揃っていない状態で、「ライチュウV」、「サンダーex」を召喚するのはやめましょう

序盤は、「ライコウV」で攻めて、「ライチュウV」、「サンダーex」で戦うのは中盤/後半ですので

※メリープは、2ターン目以降、進化した「モココ」によるエネ供給が必須になるので、最低1体は立てましょう。

あと、「タンデムユニット」で、再度ミライドンを呼ぶのはオススメしません。これやると、タンデムユニットだけで雷ポケモンをベンチに最大5体並べれますが、ミライドン2体置くと、ベンチ枠として結構キツいというか2体目はかなり邪魔です(ここら辺は実際にやってみれば分かります)。

また、システムポケモンであるミュウexを置けなくなると、後々手札がキツくなり、事故るリスクも高くなるので、ミライドンは基本1体と考えましょう(仮にミライドン無しでベンチにポケモン揃う状態であれば、ミライドンを置く必要もありません)

手札が悪い場合は、イキリンコexに頼る

後攻1ターン目、手元にネストボール1個あるが、ドローサポートが無く、手札が引けない状態である場合、どうしましょう?

ここでネストボールで、ミライドンを呼び、ライコウV、メリープをベンチに置いたところで、エレキジェネレータも無いし、エネも無い、という状態であれば、後攻1ターン目「ライトニングロンド」が実現出来ない事は明白です。こういう場合は、ネストボールでミライドンを呼ぶのではなく、「イキリンコ」を呼ぶのも1つの手です。

今回紹介してるデッキは、ミライドンも3体入れてるので、イキリンコのイキリテイクで手札リフレッシュした際に、ミライドンにアクセス出来る可能性も高いです。終盤、イキリンコが「ボスの指令」のターゲットになる点はしょうがないですが、先手必勝で勝ち切るためには、リスクを負いましょう。というか、このデッキは、長期戦になった時点で不利なので、強引にでも後攻1ターン目ライトニングロンドを実現しに行ったほうが良いと思います。

中盤/後半の戦い方

「ライコウV」が倒れたら、「ライチュウV」+「サンダーex」で対処

何度も言うように、このデッキは、後攻1ターン目を最も意識したデッキです。

中盤/後半は、頑張って押し切れ、としか言えませんが、サラッと展開だけ言うと、

  • HPの高い相手には「ライチュウV」
  • ライトニングロンドで少し削って逃げたポケモンには「サンダーex」

この2体を上手く駆使して、戦いましょう。

切り札:2進化デンリュウ

相手が予想し難い1枚として、2進化デンリュウを入れています。ワザの「サーチライトテール」は相手の手札にエネがある事が条件ですが、2エネで180ダメージの火力を出せます。相手は基本モココからデンリュウへ進化する事を想定していないので、終盤の奇襲として使えますし、このデッキの天敵「そらをとぶピカチュウVMAX」(ワザを打つ事で、種ポケモンからダメージを受けない効果がある)への活路を見出せる1枚となっています。

ひとまず相手の動きは気にせず、全力で自分のデッキを回そう

ポケモンカードで勝つためには2つの重要な要素があります

ポケモンカードの重要な要素
  • 自分のデッキを上手く回す
  • 相手のデッキの動きを予想して、最適な手段を取る

①番目が実現出来ないケースはどういうケースかと言うと、手札が悪く、俗に言う「事故る」というケースです。再現性の低いデッキとも言います。事故ると相手に関係無く、負ける可能性が高くなります

今回のミライドンデッキは①番目を強く意識したデッキで、故る率は低く、再現性も高いです。自分のデッキの動かし方だけを意識して戦ってください。後攻1ターン目の動きも、相手関係ないので、1人回しを繰り返せば繰り返すほど、再現性もより高くなります。

ちなみに、②番目の”相手のデッキの動きを予想して、最適な手段を取る”ためには、様々なデッキのデータが頭に入っていないと不可能です。これは”何と無く知識として対象のデッキを知ってる“というレベルではなく、”対象のデッキを何度も自分で回した事がある“、というレベルです。そのレベルで無いと、相手の動きは読めませんし、熟練者はそれが出来るから強いわけです。相手の動きが読めない初心者は、割り切って、相手を意識せず、自分が最大限ぶん回る事に注力したほうが勝てるチャンスが上がります。

「頂きへの雪道」による妨害要素を入れていないのも、同じ背景です。雪道が刺さるか刺さらないかが相手のデッキに依存するという不確定要素より、確定している自分の出来る事に注力しよう、という狙いです。

またこのミライドンデッキは、序盤で相手を崩せない+長期戦になる、と負ける可能性が高いです。このデッキの強みは、即効性であって、デッキパワーのMAX値は、他Tier(環境)デッキに比べると正直見劣りするので、何が強みなのか?をしっかり意識した上で、プレイしましょう。